オクテット 【octet】
概要
オクテット(octet)とは、情報量の単位の一つで、8ビットをひとまとめにしたもの。2進数で8桁の数を表すことができる情報量で、256種類の異なる状態を表現することができる。情報量の最小の単位は「ビット」(bit)で、2進数の「0」と「1」、真偽値の「真」と「偽」など2つの状態のいずれかを指し示すことができる。実用上はビットでは単位として細かすぎるため、いくつかのビットをまとめてひとかたまりにした単位を用いることが多い。
オクテットは8つのビットを並べてひとまとめにした単位で、各ビットの状態の組み合わせで2の8乗、すなわち256の状態を識別することができる。2進数の数値とみなしたときに最も上位の桁を表すビットを「最上位ビット」(MSB:Most Significant Bit)、最も下位の桁を表すビットを「最下位ビット」(LSB:Least Significant Bit)という。
現代では「バイト」(byte)も同じ8ビットを表す単位でオクテットと同義だが、1980年代頃まではバイトが何ビットを表すかはコンピュータメーカーや機種によって異なっていた(7ビットや9ビットなどが存在した)。その名残りで、複数の異なるシステム間で共通して用いられる通信プロトコルなどの分野では、確実に8ビットであることを伝えるため現在でもオクテット表記が用いられている。
(2023.7.9更新)