パラメトリック見積り 【parametric estimating】 係数見積り

概要

パラメトリック見積り(parametric estimating)とは、情報システム開発ソフトウェア開発などのコストや工数を見積もる手法の一つで、過去のデータから得られた経験則に基づいて、計測可能なを集計して見積もりをう手法。

過去のプロジェクトに実際にかかったコストや工数データをもとに統計的な法則性を見出し、新規のプロジェクトについてコード行数や投入人員といった過去と同じ項目のを集めて算定式に当てはめることでコストや工数を導き出す手法である。

見積り法の大きな分類の一つで、「パラメトリック見積り」という一つの具体的な手法があるわけではない。パラメトリック見積りに分類される具体的な手法として、LOC法ファンクションポイント法FP法)、COCOMOCoBRAなどがよく知られる。

1980年代前後に活発に研究された手法で、類推法トップダウン法)や標準タスク法ボトムアップ法)などノンパラメトリックな手法と対比される。ある特定の環境を前提に構築された算定モデルを別の環境にそのまま適用すると精度が落ちてしまうため、分野や企業ごとに係数の較正(キャリブレーション)をう必要がある。

(2023.6.27更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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