読み方 : いこうテスト

移行テスト【migration testing】移行リハーサル

概要

移行テストとは、現行システムから新システムへの切り替えに際し、移行処理が手順どおりに正確かつ安全に完了するかを確認するためのテスト。システムテストなどを終え導入可能となった新システムを対象に、本番移行に近い条件で実施される。
移行テストのイメージ画像

移行テストは、システム開発工程の最終盤、本番環境への切り替え直前に実施される。事前に策定した移行計画書に基づき作業を進め、データの抽出・変換・投入の流れや設定情報の反映に誤りや漏れがないかを検証する工程である。

実施にあたっては移行手順書や移行ツールの準備に加え、本番に近い検証環境の構築が必要となる。移行ツールやスクリプトが想定どおり稼働するか、移行後にデータの整合性が保たれているかも確認対象に含まれる。

実際のシステム移行は、業務への影響を抑えるため夜間や休日などの限られた時間帯に行われることが多い。このため、移行テストでは移行作業全体が制限時間内に完了するかという時間管理の検証が重要な確認項目となる。データ量が多い場合や関連システムが複数にわたる場合は、想定以上に時間を要することもあるため、本番データに近い量での所要時間の計測が実施される。

移行作業中に予期せぬ問題が発生し継続が困難になった場合に備え、システムを元の状態へ戻す切り戻し手順の確認とリハーサルも、移行テストの一環として行われる。手順の不備やツールの不具合、時間超過などの問題が見つかった場合は、移行計画の見直しや修正を行い、安定した移行が可能と判断できるまでテストが繰り返される。こうした事前準備の精度が、移行当日の作業の安定性に直結することになる。

(2026.6.26更新)
 

資格試験などの「移行テスト」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
【令5修1/令3修7/平31春/平27修6/平25修1/平22修7】 システムの移行テストを実施する主要な目的はどれか。
▼ 情報セキュリティマネジメント試験
【平28秋】 システムの移行テストを実施する主要な目的はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。