人時 【person-hour】 マンアワー / man-hour / M/H

概要

人時(person-hour)とは、仕事量や作業量を表す単位の一つで、1人が1時間働いた作業量を1としたもの。業務や事業の工数を測ったり見積もったりする際に用いられることがある。

「人×時間」の意味で、投入する人員の数と、一人あたりの作業への従事時間数の積を表す。1人で1時間かかる仕事の量が「1人時」で、10人で5時間かかれば50人時(10×5)、100人で30分かかっても50人時(100×0.5)となる。ある作業の量を人時で見積もった後、これを人数で割れば必要な時間が、逆に時間で割れば必要な人数を求めることができる。

人時で作業量を表すには、従事する人員の能力(当該作業を進める速さ)がほぼ等しく、同時に投入する人数に正比例して仕事が速く進む(作業間に依存関係がない)ことが前提となる。単純作業や定型的な業務には適用しやすいが、能力の個人差が激しい場合や、作業の分担や並列化が難しい場合には適用しにくい。

人時は作業時間を1時間単位で表すことができるような比較的少ない量の作業に用いられる単位で、より規模の大きな作業量を表す場合は、作業時間を日単位で表した「人日」(にんにち)や、月単位で表した「人月」(にんげつ)、年単位で表した「人年」(にんねん)などが用いられる。

(2020.7.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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