本番移行 【production migration】 本番稼働 / 本番リリース / 本番導入

概要

本番移行(production migration)とは、情報システム開発の最終段階で、開発が完了したシステムの本稼働を開始し、業務の現場に導入すること。

すべてのテスト工程が終わり、システムが完成した段階で実施される工程で、実際の業務の現場にシステムを導入する。以降は新しいシステムで業務を行うことになる。業務に支障をきたさないよう、夜間や週末、連休などを利用して行われることが多い。

既に稼働中のシステムがある場合は新旧システムの入れ替え作業となり、旧システムからの必要なデータの引き継ぎ(データ移行)や、機材の置き換え、配線や回線の切り替えなどを伴うことがある。

事前に詳細な移行手順の策定が必要で、本番そっくりな環境を用意してリハーサルを行うことが多い。また、何らかのトラブルが発生した場合に備え、移行中止判断の基準や、移行前の状態に原状復帰するための手順なども準備しておく必要がある。

(2020.5.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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