読み方 : コッツ
COTS【Commercial Off-The-Shelf】商用オフザシェルフ
COTSとは?
市販されている既製品のこと。また、製品開発や調達などの際に特注品に替えて市販品を取り入れること。

“off the shelf” は「棚から取ってすぐ使える」という意味の英語表現で、一般市場で販売されている製品を購入して利用することを指す。企業や官公庁などが調達やシステム導入で検討する選択肢の一つで、ゼロから設計や実装を行う場合と比べてコストや期間で有利となる。
広く普及している既製品は多数の利用実績があり、基本機能や品質が一定程度検証されている。開発費用を多数の購入者で分担する形になるため、一組織が全コストを負担する独自開発よりも低コストで済む場合が多い。開発元が購入者に提供する保守や更新をそのまま適用できることも利点の一つである。
一方、仕様が固定されているため、個別要件に完全に一致しない場合には運用の調整や追加開発が必要になることもある。カスタマイズの幅はあらかじめ決まっており、独自の業務フローへの対応に限界が生じるケースもある。製品のバージョンアップやサポート終了へ追従してシステムの更新や入れ替えが必要になるなど、開発元の都合に合わせざるを得なくなる側面もある。
もともと独自開発や特注品が多く慢性的なコスト高に悩んでいた航空宇宙産業や防衛産業で用いられていた用語で、近年ではクラウドサービスや業務パッケージの普及により、情報システムの分野でも広く使われるようになった。
(2026.4.15更新)