To-Be 【ToBe】

概要

To-Be(ToBe)とは、やがて~になる、将来(の)、などの意味を持つ英語表現。IT分野ではシステム開発の初期段階で構想されるシステムや業務の将来像などを指すことが多い。

情報システム開発などの分野では、開発の初期段階などで、これから開発するシステムや、そのシステム導入後の業務の流れなどの「理想像」「あるべき姿」のことを「To-Beモデル」と呼ぶ。単に「To-Be」「ToBe」と略されることもある。

これに対し、現在のシステムや業務の「現状」「今ある姿」のことは「As-Isモデル」(略して「As-Is」「AsIs」)という。現在の状況を調査してAs-Isモデルを明らかにし、どのような将来を目指すのかをTo-Beとしてまとめる。両者の差異、落差から何をどのように開発するのか決めていく。

To-Beモデルを現実の様々な制約がない場合を仮定した最も理想的なモデル(必ずしも現実的でなくても良い)と捉え、実際の開発目標となる実現可能なモデルを別に策定する場合もあり、これを「Can-Beモデル」(略して「Can-Be」「CanBe」)と呼ぶ。

(2024.1.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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