デグレード 【degrade】 デグレ / リグレッション / regression / 先祖返り / リグレ
概要
デグレード(degrade)とは、新しいバージョンのソフトウェアの品質が、以前より悪くなること。また、以前修正した不具合やバグが再発・復活すること。新しいファイルなどを古い内容で上書きしてしまい、更新内容が失われることを指す場合もある。ソフトウェアが更新・修正される場合、利用者は機能・性能の向上、バグや不具合の減少を期待するが、性能が悪化したり、これまで使えた機能が使えなくなったり、バグや不具合が増えるなど、かえって品質が下がってしまうことがある。この現象をデグレードという。
主な原因としては、新たに開発した部分のテストやデバッグが不十分だったり、ソースコードのバージョン管理に失敗してバグの残っている古いコードを使ってしまったり、ある部分に施した修正が別の部分に及ぼす影響の評価が不十分であることなどが挙げられる。
デグレードを防ぐため、機能追加やバグ修正などでコードの一部が改修されたあと、それまでの動作に変更や問題が起きないことを確認するために実施されるテストを「デグレードテスト」「リグレッションテスト」「回帰テスト」「退行テスト」などという。
(2020.6.5更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 日本取引所グループ JPXワーキングペーパー「RPAの本格導入に向けた実証実験及びプロジェクト推進の一事例 -日本取引所グループの取組について-
」(PDFファイル)にて引用 (2019年8月)