デグレード【degrade】デグレ

別名  :リグレッション/regression/先祖返り/リグレ

デグレードとは?

ソフトウェアの改修や更新の結果、以前の版よりも品質が低下すること。既存機能が使えなくなる、修正済みのバグが再発する、古いコードで最新ファイルを上書きし変更内容が失われるなどの現象を指し、開発現場では「デグレ」と略されることも多い。
デグレードのイメージ画像

ソフトウェアを更新・修正する際、利用者は機能や性能の向上、不具合の減少を期待する。しかし、開発工程で問題が生じると、性能の悪化や機能の欠落、バグの増加など、かえって品質が下がる場合がある。この現象がデグレードである。

過去に解消したはずのバグが再び現れる場合や、追加・更新したコードによって既存の機能に新たな問題が生じる場合もある。バージョン管理の不手際によって新しいファイルが古い内容で上書きされ、更新内容自体が失われてしまう場合なども含まれる。

主な原因としては、新規開発・改修部分のテストやデバッグの不足がある。複数の開発者が並行して作業する環境や、仕様変更が短期間に繰り返される開発では、変更箇所と既存機能の関係が複雑になりやすく、確認作業が追いつかずデグレードが発生しやすい。ビルド環境や依存ライブラリの差異、マージ作業の不備などが原因で生じる場合もある。

デグレードを防ぐため、コードの改修後に既存の動作へ変更や問題が生じていないかを確認する「リグレッションテスト」(デグレードテスト/回帰テスト)が実施される。修正による副作用を検出し、局所的な改修がシステム全体へ与える影響を事前に把握することで、品質低下の抑制を図る取り組みである。

近年では、開発の高速化に伴い手動での網羅的な確認が難しくなっていることから、CI/CDパイプライン継続的インテグレーション/継続的デリバリー)での自動テストや静的解析を導入し、デグレードの早期発見につなげる事例も見られる。こうした仕組みを用いても完全な防止は難しく、継続的な検証が求められる。

(2026.6.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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