読み方 : ソフトウェアひんしつとくせい
ソフトウェア品質特性【software quality characteristics】
ソフトウェア品質特性とは?
ソフトウェア製品の品質を評価・分析するために定義された特性の集合。システムが利用者の要求や期待をどの程度満たしているかを体系的に測定するための評価指標である。

2011年に策定された国際標準であるISO/IEC 25010および対応する国内規格のJIS X 25010では、ソフトウェア品質を「特定の利用状況において、明示された要求および暗黙の要求を製品が満たす度合い」と定義し、品質を評価するためのモデルとして8つの品質特性と31の副特性を体系化している。
8つの特性は、機能の適切さを示す「機能適合性」(functional suitability)、処理速度や資源利用効率に関する「性能効率性」(performance efficiency)、他システムとの共存や連携を示す「互換性」(compatibility)、利用者の操作のしやすさを表す「使用性」(usability)、安定した動作を示す「信頼性」(reliability)、情報保護に関する「セキュリティ」(security)、改修や拡張のしやすさを示す「保守性」(maintainability)、異なる環境への移行の容易さを示す「移植性」(portability)で構成される。このそれぞれについて、可用性や耐障害性、学習容易性、モジュール性、再利用性などの副特性が定義されてる。
この品質モデルは、従来のソフトウェア品質規格であるISO/IEC 9126を発展させたものであり、ソフトウェア品質要求の定義やテスト観点の整理、品質メトリクスの設計などに活用される。また、品質特性は機能要求とは異なる非機能要求の整理にも用いられ、性能要件や可用性要件、セキュリティ要件などを体系的に定義するための枠組みとしてソフトウェア工学の分野で広く参照されている。