元請け 【一次請け】 general contractor / プライムコントラクタ / prime contractor / メインコントラクタ / main contractor / プライムベンダー / prime vendor

概要

元請け(一次請け)とは、仕事の発注者から直接請け負う受注者のこと。また、発注者から直接仕事を請け負うこと。受注者がさらに他の事業者に仕事の一部を発注する場合に、二次的な受注者と区別してこのように呼ぶ。

ある事業者が業務の遂行を別の事業者に発注する場合に、発注者と直に契約して業務のを受注することを「元請け」、そのような事業者を「元請業者」「元請人」という。通常は元請業者のことを「元請け」と略す。

一方、元請業者が請けた仕事の一部または全部を別の事業者が請け負うことを「下請け」、そのような事業者を「下請業者」「下請人」という。近年では下請業者を「協力企業」「ビジネスパートナー」などと呼ぶ企業や業界もある。

下請業者からさらに仕事の一部を請け負うことを「孫請け」と呼ぶこともある。業界によっては何階層にも渡って受発注が繰り返されることもあり、発注者から近い順に、「1次請け」(元請けのこと)、「2次請け」「3次請け」「4次請け」…といったように呼ぶこともある。

元請けを「プライムコントラクタ」(prime contractor)あるいは「メインコントラクタ」(main contractor)、下請けを「サブコントラクタ」(subcontractor、サブコン)と呼ぶこともある。建設業界では、大規模な建設プロジェクトを元請けとして受注する事業を主力とする大手企業を「ゼネコン」(general contractor:ゼネラルコントラクタ)という。

建設・土木業界やIT業界(システム開発・構築業界)のように、大きな仕事やプロジェクトを上位の受注者が分割して複数の事業者に発注し、受注者が仕事をさらに分割して発注する多階層の請負構造が一般的な業界でよく用いられる用語である。発注者と受注者の関係しかないのが一般的な業界では受注者のことを下請けと呼ぶことが多い。

(2024.1.17更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる