クライテリア【criteria】

クライテリアとは?

意思決定や判断、評価を行う際に用いる基準や尺度、指標などのこと。ある対象が条件を満たすかどうかを判定するための枠組みを指す。IT分野では工程管理や品質保証、セキュリティ評価など様々な場面で用いられる。
クライテリアのイメージ画像

“criterion” は「基準」「規準」を意味する英単語で、“criteria” その複数形である。判断の前提となる条件をあらかじめ定義したもので、対象がその条件を満たすかどうかによって可否や適否を決める際に参照される。例えば、「1時間雨量が50mmを超えたら通行止めにする」といった条件のことである。

適用される領域は様々で、試験の採点基準、人材の採用基準、投資の可否判断、製品の品質基準、採点競技の評価基準、建築物の耐震基準などのクライテリアがある。数値による閾値として定義される場合も、定性的な評価観点として定義される場合もあり、運用目的に応じて具体性の度合いは異なる。

IT分野では、プロジェクトマネジメントにおける工程の開始・終了条件、発注者が納品物の受け入れを承認するための検収基準(アクセプタンスクライテリア)、開発中のシステムを本番環境へ移行するかどうかの判定基準(カットオーバークライテリア)などがある。これらは要件定義や品質保証の工程で関係者間があらかじめ合意しておくものであり、主観によるばらつきを排して客観的な判断を可能にする。

サイバーセキュリティ分野では、情報システムや運用組織、業務手順がセキュリティ上の必要水準を満たしているかを判定するための基準を指すことがある。中でも、ISO/IEC 15408およびJIS X 5070として標準化されたセキュリティ評価基準は「コモンクライテリア」(CC:Common Criteria)と呼ばれる。製品やシステムのセキュリティ機能を第三者機関が評価・認証する際の共通の枠組みとして、各国の政府機関や企業による情報製品の調達場面などで参照されている。

(2026.6.18更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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