システム移行 【system migration】

概要

システム移行(system migration)とは、情報システム開発の最終段階で、開発と検証が完了したシステムを本稼働させ、旧システムからの切り替え、入れ替えを実施すること。以後は新システムで業務をう。

すべてのテスト工程が終わり、システムが完成した段階で実施される工程で、実際の業務の現場にシステムを導入し、旧環境からの置き換えや切り替え、データの移転(データ移行)などをう。業務に支障をきたさないよう、夜間や週末、連休などを利用してわれることが多い。

当日の人員配置や作業手順、時程、資機材の配置図などをまとめた詳細な計画書を作成して臨むことが多い。本番そっくりな環境を用意して移行リハーサルを実施することもある。トラブルの発生に備え、移行中止判断の基準や、移行前の状態に原状復帰するための手順なども準備する。

移行の仕方はシステムの構成や業務の特性などによりいくつかの手法がある。ある時点で旧システムを全面停止して新システムを一気に導入する「一斉移行」(一括移行)、機能や業務ごとに何段階かに分けて少しずつ入れ替える「順次移行」(段階移行)、特定の部署で試験的に移行を実施し、安定運用を確認してから残りの部門で一斉に移行する「パイロット移行方式」などである。

(2022.12.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる