メガビット 【megabit】 Mbit
SI単位系の接頭辞は1000(103)倍ごとに規定される(1メガヘルツは100万ヘルツ等)ため、この定義によれば1メガビットは100万(106)バイトとなるが、情報技術の分野では2の倍数や2のべき乗の方が取り扱う上で都合が良いことが多いため、慣用的に1024倍(210)ごとに接頭辞を切り替えることがあり、その場合は1メガビットが220バイトとなる。
メガバイトとの関係
データ量の単位には「バイト」(byte)もあるが、8ビットで1バイトであるため、8メガビットが1メガバイト(megabyte)に相当する。「MB」のように大文字の「B」をバイト、「Mb」のように小文字の「b」をビットとして書き分ける場合もあるが、データ量の単位としてはバイトの方が使う機会が多いため、メガビットは「Mbit」とすることが多い。
メガビット毎秒
1秒あたり何メガビット伝送できるかを表す通信速度の単位を「メガビット毎秒」と呼び、「Mbps」(Megabit per second)と表す。通信回線や通信機器の性能表記などで頻繁に用いられる単位で、本来は誤用だがメガビット毎秒のことを指してメガビットと呼ぶ人も多い。
バイトを基本とすることが多いデータ量とは対照的に、通信速度は「ビット毎秒」(bps:bit per second)を基本とすることが多いため、メガバイト毎秒は「MB/s」や「Mbytes/s」のように表記することが多い。
メビビット/ミービビット (Mibit:mebibit)
ビットの220倍を表す単位として “mebibit” (Mibit)があり、「メビビット」あるいは「ミービビット」と読む。「メビ」(mebi)は “mega-binary” (メガバイナリ)の略で、220倍を表す専用の接頭辞である。
IT分野で「メガ」は106倍と220倍の意味が混在して混乱していたため、IEC(国際電気標準会議)が220倍のみを意味する接頭辞としてメビを制定し、メガは本来の定義通り106倍のみを表すよう勧告した。ビットの220倍は「メビビット」(mebibit)、バイトの220倍は「メビバイト」(mebibyte)となる。