読み方 : しんきかいはつ

新規開発

概要

新規開発とは情報システムやソフトウェアを既存の資産を流用せず一から構築すること。要件定義や設計、プログラミング、テストといった開発工程の全段階を経て新たなシステムを完成させる。既存システムの部分的な改修と対比される。
新規開発のイメージ画像

新規開発が行われる場面は大きく二つある。業務上の必要から初めてシステムを導入するケースと、老朽化や機能不足などを理由に既存システムを刷新するケースである。後者は「リプレース」(replace)とも呼ばれ、旧システムの廃止と新システムの稼働を並行して進めることが多い。

これに対し、稼働中のシステムに修正や機能追加を行うことは「保守開発」「派生開発」などと呼ばれる。不具合の修正や性能の改善、法令改正への対応、新機能の追加などが主な内容であり、既存資産を活用しながら進める点が新規開発と異なる。

新規開発では、データ構造やシステム構成、プログラミング言語フレームワーク、開発手法などを比較的自由に選定できる。既存システムとの互換性や過去の設計方針に縛られにくく、最新の技術や知見を採用しやすい。一方で、保守開発に比べてコストと期間が大きくなりやすく、要件定義や設計の不備が完成後の運用に直結するため、上流工程での十分な検討が求められる。特に企業の基幹システムや大規模な業務システムでは、開発期間が数年に及ぶこともある。

近年では、クラウドサービスローコードプラットフォーム、コード生成AIなどの普及により、用途や規模によっては全機能を一から実装せずともシステムを迅速に構築できる手段が広がっている。また、従来オンプレミスで稼働していたシステムをクラウド環境の仕様に合わせて再開発するケースも新規開発の一形態として扱われることがある。

(2026.6.14更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。