読み方 : ほしゅせい
保守性【保全性】maintainability
別名 :メンテナビリティ/serviceability/サービサビリティ/メンテナンス性
概要
ハードウェアの保守性
機器や装置、回線などのハードウェアにおける保守性は、一定の性能水準を長期間維持するために必要となる点検、部品交換、調整などの作業の負担の程度や、故障発生時に原因を特定して修理や部品交換をどれだけ迅速に実施できるかといった点で評価される。
例えば、装置内部の構造がモジュール化されており、故障した部品のみを容易に交換できる設計である場合は保守性が高いとされる。機器を稼働させたまま特定の部品だけを取り除いたり交換することができる仕組みとして「ホットスワップ」がよく知られる。また、診断機能やログ機能が備わっているシステムでは障害箇所の特定が容易になり、保守性の向上につながる。
ソフトウェアの保守性
ソフトウェアにおける保守性は、一度完成したプログラムの修正しやすさを表す概念である。業務で用いるプログラムは完成して使用に供されたらそれで終わりではなく、不具合が見つかり修正しなければならない場合や、新しい機能を追加するために一部を変更しなければならない場合がある。こうした作業のしやすさを保守性という。
具体的には、バグの発見や修正の容易さ、仕様変更や機能追加への対応のしやすさ、ソースコードの可読性や構造の明確さなどが重要な要素となる。機能のモジュール化、適切な命名規則、設計パターンの利用、十分なドキュメントやコメントの整備、テストコードの存在などは、ソフトウェアの保守性を高めることにつながる。
ソフトウェアライフサイクルプロセスの国内標準であるJIS X 0161では、ソフトウェア保守プロセスを目的に応じて「適応保守」「是正保守」「緊急保守」「完全化保守」「予防保守」に分類しており、ISOおよびIECのソフトウェア品質特性についての標準(ISO/IEC 25010)でもソフトウェア保守についての規定がある。
関連用語
他の辞典等による「保守性」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「保守性」の出題履歴
▼ 基本情報技術者試験
【令5修1 問53】 品質の定量的評価の指標のうち,ソフトウェアの保守性の評価指標になるものはどれか。
【平21修12 問54】 ソフトウェアの品質特性のうち,保守性の高さを表しているものはどれか。
