GFLOPS 【gigaFLOPS】 ギガフロップス

概要

GFLOPS(gigaFLOPS)とは、コンピュータの処理速度をあらわす単位の一つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を10億回単位で表したもの。10億FLOPS。科学技術計算や3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)描画などにおけるコンピュータや演算装置の性能指標として用いられる。

浮動小数点数は広い範囲の実数を表現できる数値のデータ形式で、その計算を毎秒何回実行できるかを「FLOPS」(Floating-point number Operations Per Second)という単位で表す。これに10億倍(109)を表す接頭辞「G」(gigaギガ)を組み合わせたものがGFLOPSで、1GFLOPSは毎秒10億回計算する能力を表す。

20世紀までは大規模コンピュータシステムや先端的なスーパーコンピュータなど、ごく限られた業務用の高性能コンピュータの性能指標として用いられたが、半導体技術の急激な進歩により2010年代頃からはパソコン用のCPUなどでもGFLOPS単位の性能を持つものが一般的になっている。

ちなみに、GFLOPSの1/1000、すなわち毎秒100万回の計算能力を表す単位を「MFLOPS」(メガフロップス)、GFLOPSの1000倍、すなわち毎秒1兆回の計算能力を表す単位を「TFLOPS」(テラフロップス)という。

(2023.4.11更新)

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