カットオーバー【cutover】
カットオーバーとは?

開発していたシステムが完成し、業務に導入したりサービスを開始することを意味する。新規システムの初稼働だけでなく、既存の旧システムから新システムへの切り替えにも用いられる。「本番化」「本稼働」「本番移行」などがほぼ同義の表現として使われる。
英語の “cutover” には「切り替え」「入れ替え」の意味合いが強く、古い状態を断ち切って新しい状態へ移行するというのが本来の語義である。IT分野に限らず、一般のビジネス領域においても、業務の制度や体制、方法などを新しいものへ切り替えることや、その時期をカットオーバーと呼ぶ場合がある。
カットオーバーの実施にあたっては、システムが本稼働へ移行できる状態かどうかを判断するための基準として「カットオーバークライテリア」(移行判定基準)が設けられることがある。システム本体の完成度やテスト結果、不具合の解消状況だけでなく、利用者教育や研修の進捗、運用体制の整備状況、マニュアルの整備なども総合的に評価される。この基準を満たしたことが確認された時点で、本番稼働への移行が承認される。
新旧移行のカットオーバー当日は既存データの移行やネットワーク設定の変更といった切り替え作業が集中するため、業務への影響が最小となる深夜や休日に実施されることが多い。旧システムを停止して一括で切り替える方式のほか、一定期間は新旧システムを並行稼働させて問題がないことを確認した上で完全移行する方式も採られる。近年ではクラウド環境を活用し、裏側で並行稼働させた新システムへ瞬時に切り替える手法も普及している。
(2026.6.15更新)