カットオーバー 【cutover】

概要

カットオーバー(cutover)とは、新たに開発された情報システムを実際の業務で利用開始すること。また、その期日やタイミング。開発側にとってはプロジェクトの完了であり、利用者側にとっては新しいシステムの利用開始を意味する。

新規システムの導入以外にも、古い既存システムから新しいシステムへの移行作業が完了し、稼働を開始することを指す場合もあり、英語の原義ではこちらの「切り替え」「入れ替え」のニュアンスが強い。

「本番化」「本稼働」「本番移行」などもほぼ同義として用いられる。システムを利用したサービスの場合は「サービスイン」とも言うがこれは和製英語である。一般のビジネス分野でも、事業や業務の制度、体制、方法などを新しいものに切り替えること(や、その時期)をカットオーバーと呼ぶことがある。

なお、開発中のシステムがどのような状態に達したら本稼働に移行するのかを定めた基準のことを「カットオーバークライテリア」(移行判定基準)という。システム自体の完成度だけでなく、利用者教育・講習の進捗、運用体制の整備などの状況を踏まえて判断される。

(2024.1.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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