As-Is
概要
As-Isとは、そのままで、現状どおり、などの意味を持つ英熟語。ITシステムや業務、事業の状況などについて、「現状」「現況」などを指す用語としてよく用いられる。ITの分野では、システム開発の初期段階などで、現在のシステムの仕様や運用状況、業務の流れなどの「現在の姿」を調べて整理したものをAs-Isモデルという。これに対し、これから構築するシステムや導入後の業務の流れなどの「あるべき姿」「目指す状態」のことはTo-Beモデルと呼ばれる。
システムの導入や更新を企画する際には、いきなりTo-Beを考えるのではなく、現状分析をしっかり行いAs-Isを明確にするべきとされる。これにより、現状の課題や改善すべき点が明確になり、地に足の付いた有意義な目標を立てやすくなるとされる。
ギャップ分析
一般のビジネス分野でも、業務改善や経営改革などの際に、事業や業務の現状を調査してまとめたものをAs-Isと呼ぶことがある。目指す状態としてTo-Beモデルを策定し、両者の差や違いを分析してこれを埋めるための方策を検討する手法を「ギャップ分析」(gap analysis)という。
(2023.3.19更新)