RFI 【Request For Information】 情報提供依頼書

概要

RFI(Request For Information)とは、企業や官公庁などが業務の発注や委託などを計画する際、発注先候補の業者に情報提供を依頼する文書。IT分野では情報システム開発や調達、IT関連業務の委託などをう前に発行される。

製品やサービスに求める要件や調達条件などを決定するために必要な情報を集めるために発行するもので、一般的にはこれを元にRFPRequest For Proposal提案依頼書)を作成し、具体的な提案の募集と発注先の選定に移る。

発注元の担当者や担当部門は発注先の専門事業者に比べて技術や当該分野の事情などに通じていないことが多くあり、自らの必要とするシステムや製品などをどのように定義・記述すればよいか決めかねる場合がある。

また、初めて発注するタイプのシステムや、Web関連など技術変化の速い分野で久しぶりにシステムを更新するような場合、取引したことのない業者に発注する場合などには、システムの構成要件や調達条件を記述するための基礎的な情報が不足していることがある。

このような場合にRFIが作成され、事業者から必要なシステムに関連する情報を提供してもらい、適切なRFP作成に役立てる。同時に、事業者に発注の可能性があることを知らせて提案の準備を促したり、RFIの結果を比較してRFPを発行するに足る能力があるか事前審査(スクリーニング)をう場合もある。

RFIに盛り込む項目は業界や発注元によって様々だが、RFI作成の趣旨や目的を説明し、事業者の基本情報、提供している製品やサービスの概要、同種のプロジェクトの経験や遂行能力などを尋ねることが多い。事業者が何を答えれば良いか迷わないよう、問い合わせ事項を明確にするのが重要で、記入式の回答書の雛形テンプレート)などを添付することも多い。

(2024.2.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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