ロバスト【robust】ロバストネス/robustness

ロバストとは?

機器やソフトウェア、システムなどが、想定外の状況や異常な条件のもとでも機能や性能を大きく損なわずに動作し続けられる性質のこと。名詞形は「ロバストネス」(robustness)で、日本語では「堅牢性」「頑健性」などと訳される。ITや統計、機械学習など様々な分野で用いられる。
ロバストのイメージ画像

IT分野では、ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク情報システムなどが障害や異常な入力、負荷の増大、通信障害などに直面しても、機能停止や誤作動を起こしにくい状態をロバストと表現する。一部に問題が発生しても全体が直ちに停止せず、安定したサービスを維持できることができる。

ソフトウェア開発においては、利用者が想定外の操作を行った場合や不正な入力値が与えられた場合でも、異常終了せず安全に処理を継続または中断できることを指す。入力値の検証や例外処理の適切な実装がロバスト性の向上につながる。サイバー攻撃不正アクセスへの耐性を含む場合もある。

ネットワークやインフラの設計では、通信経路の一部が断絶しても代替経路で通信を継続できる仕組みや、通信量の急増時にも安定した接続を維持できる能力がロバスト性として評価される。冗長構成や自動フェイルオーバーなどで実現され、類似概念に「フォールトトレラント」や「フェイルソフト」がある。

データ解析や機械学習の分野では意味合いがやや異なり、欠損値やノイズ、外れ値が含まれるデータに対しても結果が大きく変動しない手法やモデルをロバストであるという。「ロバスト統計」として体系化された推定手法などが該当する。ディープラーニングでは、意図的にノイズを混入させた入力に対しても誤認識を起こさないよう、ロバスト性を高める学習プロセスが重視される。

(2026.6.8更新)

他の辞典等による「ロバスト」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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