エピック 【epic】

概要

エピック(epic)とは、叙事詩(の)、大作、壮大な、大規模な、などの意味を持つ英単語。アジャイルソフトウェア開発では、ソフトウェア実装する機能の最も大きな単位をエピックということがある。

スクラムなどのアジャイル開発プロセスで用いられる概念で、開発プロジェクトが目指す目標や、ソフトウェアが実現すべき機能などを、大まかなまとまりとして表したものをエピックという。テーマや対象領域のような漠然とした大掴みな内容で構わないとされる。

エピックは作業として取り組む単位としては大きすぎるため、ソフトウェアによって何ができるのかを利用者の視点から定義・記述した複数の「ユーザーストーリー」に分割される。ストーリーは「プロダクトバックログ」というリストに列挙され、一つずつ開発すべき機能として消化されていく。

大規模なプロジェクトソフトウェアではエピックとストーリーの間に「フィーチャー」(feature)という中間段階を設ける場合もある。逆に、規模が小さい場合はエピックを定義せずに最初からフィーチャーあるいはストーリーを列挙していく場合もある。

(2024.7.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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