ターンキー【turnkey】フルターンキー/full turnkey
概要
ターンキーとは、機器やシステムなどの製品を、導入後すぐに稼働できる状態で顧客に納品する契約・販売形態、またはそのような製品のこと。英語の「鍵(key)を回す(turn)」という表現に由来し、自動車や機械の始動鍵(キー)を回せばすぐ稼働する状態になぞらえた表現である。

IT分野では、情報システムの開発委託において、要件定義に基づく設計や構築、テストなどの全工程を受注側が担い、完成した状態で発注元に引き渡す契約形態を「ターンキー方式」「ターンキー契約」と呼ぶことがある。発注側は技術的な詳細に関与せず、引き渡し直後から業務に利用できる。
また、特定の用途向けにハードウェアとソフトウェアがあらかじめ構成・調整済みで、個別の追加開発やカスタマイズなしにそのまま導入できるパッケージ製品を「ターンキーシステム」「ターンキーソリューション」「ターンキー製品」などと呼ぶことがある。
業種や契約によっては、基本部分のみを受注側が構築し、一部の調整や作業を発注側が担う「パーシャルターンキー」(partial turnkey:部分ターンキー)と呼ばれる形態もある。これと対比する形で、全工程を網羅した完全な引き渡しを「フルターンキー」(full turnkey)と呼んで区別することがある。実際のシステム開発では、基本部分をターンキーで提供しつつ、一部を個別開発で補う形態が採られることも少なくない。
もともと「ターンキー」という表現は、工場設備や発電所などのプラント建設、土木建築の分野において、完成した設備の始動鍵を発注者に渡せばすぐ操業できる契約形態を指す言葉であった。その後、コンピュータシステムや通信設備など様々な分野に広まり、現在では完成済みの状態で提供される製品やサービス全般を表す用語として用いられている。
(2026.6.11更新)