ニアショア開発 【nearshore development】

概要

ニアショア開発(nearshore development)とは、情報システムソフトウェアなどの開発業務を、国内の別の地方など比較的近距離の遠隔地にある企業や事業所に委託すること。

業務を海外に委託する「オフショア開発」の類義語で、近くの国や地域に委託することを指す場合と、(オフショアの対義語として)国内の遠隔地へ委託することを指す場合がある。オフショアと同じく、主な利点は人件費が安い地域に委託することによるコスト削減である。

地理的に近いことによるメリットとしては、スタッフのき来が容易で低コストなことや、時差が小さいか存在せず円滑にコミュニケーションが取れる点、国内や似た文化圏の国だと価値観や習慣、法律の違いに起因するトラブルを減らすことができる点などが挙げられる。国内の場合は言語や為替の問題も回避できる。

日本企業の場合、東アジアや東南アジアの国・地域にある企業や事業所へ委託することや、東京や大阪などの企業が北海道や九州、沖縄などの事業所に委託することをこのように呼ぶことが多い。

(2020.1.30更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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