ペタバイト 【petabyte】 PB / PByte / Pバイト

概要

ペタバイト(petabyte)とは、データ量の単位の一つで、1000兆バイトまたは1125兆8999億0684万2624(250)バイト。「PB」「PByte」等の略号で示される。

SI単位系の接頭辞は1000(103)倍ごとに規定されるため、この定義によれば1ペタバイトは1000兆(1015バイトとなるが、情報技術の分野では2の倍数や2のべき乗の方が取り扱う上で都合が良いことが多いため、慣用的に1024倍(210)ごとに接頭辞を切り替えることがあり、その場合は1ペタバイトが250バイトとなる。

ペタビットとの関係

1ペタバイトはビットに換算すると8ペタビット(petabit)に相当する。「PB」のように大文字の「B」をバイト、「Pb」のように小文字の「b」をビットとして書き分ける場合もあるが、データ量の単位としてはバイトの方が使う機会が多いため、ペタビットを「Pbit」とすることが多い。

ペタバイト毎秒

1秒あたり何ペタバイト伝送できるかを表す通信速度の単位を「ペタバイト毎秒」と呼び、「PB/s」(petabyte per second)と表す。通信速度ビット毎秒で表す機会が多いため、「ペタビット毎秒」(Pbps:petabit per second)との混同を避けるためペタバイト毎秒を「PByte/s」のように表記することもある。

ペビバイト (PiB:pebibyte)

バイトの250倍を表す単位として「ペビバイト」(PiB:pebibyte)がある。「ペビ」(pebi)は “peta-binary” (ペタバイナリ)の略で250倍を表す接頭辞

IT分野で「ペタ」は1015倍と250倍の意味が混在して混乱していたため、IEC国際電気標準会議)が250倍のみを意味する接頭辞としてペビを制定し、ペタは本来の定義通り1015倍のみを表すよう勧告した。ビットの250倍は「ペビビット」(pebibit)、バイトの250倍は「ぺビバイト」(pebibyte)となる。

(2021.6.11更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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