尺度 【measurement】
概要
尺度(measurement)とは、対象の測定や計量、評価などを行うときの基準。特に、結果を数字に対応付けるための規則を指すことが多い。定規やメジャーなど、長さを測る道具を尺度と呼ぶこともある。統計的な変数やその値を、表している情報の性質に基づいて分類したものを「尺度水準」(level of measurement)という。「名義尺度」「順序尺度」「間隔尺度」「比例尺度」の4段階に分類する考え方が広く普及している。
「名義尺度」(類別尺度)は対象や状態を区別するために数字を割り当てたもので、値が同じか異なるかしか評価することができない。「順序尺度」は数字の大小が順序を表すような尺度である。前後や順位を付けることはできるが、他の値との差や比率には意味がない。この2つの尺度で表されるデータは物事の質的な側面を表しており、「質的データ」と呼ばれる。
「間隔尺度」は数字が順序を表すとともに間隔に意味があるような尺度である。値の差が等しければ同じ間隔が空いていることを意味するが、値の比には意味がない。「比例尺度」(比率尺度)は数字が順序や間隔を表すともに、値の比や割合も議論することができる。この2つの尺度で表されるデータは物事の量的な側面を表しており、「量的データ」と呼ばれる。
(2024.5.21更新)