アーラン 【erlang】 erl

概要

アーラン(erlang)とは、通信回線通信量(トラフィック)などを表す単位の一つで、単位時間あたりの回線の利用率を表したもの。1アーランは1本の回線をある単位時間の間に100%占有している状態を表す。

アーランは回線などの資源の数と単位時間あたりの利用率の積で表される。例えば、2本の回線100%占有されている場合は2アーラン、2本の回線が50%の時間だけ利用されている場合は1アーランとなる。「アーラン」の単位名は19世紀のデンマークの通信技術者、アグナー・アーラン(Agner K. Erlang)の名にちなんでいる。

アーランは電話回線のように、通信中は回線を独占的に利用する回線交換方式における回線の使用量を表す単位としてよく用いられる。通信回線以外でも、窓口や機械などの利用率、占有率を表す単位として用いられることがある。

用意された資源の量と要求の量から、要求がすぐに受け付けられない状況(電話における通話中などの状態)になる確率を求めることができる。受け付けられない要求は消滅する呼損系における確率は「アーランB」、待ち行列に並ぶシステム(窓口利用など)における確率は「アーランC」として定式化されている。

(2024.5.9更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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