QC 【Quality Control】 品質管理

概要

QC(Quality Control)とは、企業などが出荷する製品や提供するサービスなどの品質を向上し、あるいは一定の水準に維持するための業務や工程のこと。

製品の質について何らかの基準や要件を定義し、これを満たすために行われる組織的な活動の総体である。設備や人員、原料などを適切に管理する「工程管理」、計測や検査で不良がないことを確かめる「品質検証」、製造工程の改善を行う「品質改善」などの活動で構成される。

日本の製造業で発展したQCの技法として、製造現場の作業者が小集団で管理や工程の改善に取り組む「QCサークル活動」、計測に基づく数値で品質を管理するSQC(Statistical QC:統計的品質管理)を発展させ、図や表で現状を可視化して分析や議論を行う「QC七つ道具」などがある。

QC七つ道具は主に定量的な分析を行う手法のセットで、「チェックシート」「グラフ」「管理図」「パレート図」「特性要因図」「ヒストグラム」「散布図」で構成される。また、主に定性的な分析を行うための「連関図法」「親和図法」「系統図法」「アローダイアグラム法」「マトリックス図法」「マトリックスデータ解析法」「PDPC法」を「新QC七つ道具」と呼ぶことがある。

QCの考え方や活動を製造現場だけでなく他部門に広げ、全社的に取り組むようにしたものを「TQC」(Total Quality Control)という。また、QCあるいはTQCを現場主導のボトムアップの活動だけでなく、経営管理の一環としてトップダウンで取り組むことを「TQM」(Total Quality Management)という。

(2023.10.3更新)