本番環境【production environment】プロダクション環境
概要

受託開発の場合は、顧客に納品され、実際の利用者(エンドユーザー)が業務などで実際に使用する機材やソフトウェア群を指す。Webサービスやクラウドサービスの場合は、一般利用者に公開され実運用されるサーバやネットワーク機器、ストレージなど一式を指す。システムの構成や形態によって「本番サーバ」「本番サイト」「本番データベース」などと呼び分けられることもある。
開発が完了したソフトウェアや設定の変更を本番環境に配備し、実際に利用できる状態にする作業を「デプロイ」(deploy) あるいは「デプロイメント」(deployment) という。近年ではコードの変更を自動的にテストして本番環境へ反映する「継続的インテグレーション」(CI:Continuous Integration)や「継続的デリバリー」(CD:Continuous Delivery)も一般的になっている。
これに対し、プログラムの作成や修正を行う環境を「開発環境」(development environment)、動作確認や品質検証を行う環境を「テスト環境」(testing environment)という。テスト環境は開発環境の一部に分類される場合もある。また、本番環境への移行直前に最終確認を行う目的で、本番環境と同等の構成で用意されたテスト環境を「ステージング環境」(staging environment)と呼ぶことがある。ステージング環境では、本番環境で生じ得る問題を事前に発見するため、できる限り本番環境に構成や条件を揃えて検証が行われる。
本番環境は実際の顧客情報や業務データを扱うため、可用性や性能に加え、セキュリティやバックアップ体制も重視される。開発・運用担当者であってもアクセス権限が厳しく制限されるのが一般的で、変更作業には開発環境やステージング環境での十分な検証と承認手続きが求められる。障害が発生した場合はサービス停止や業務停止に直結するため、監視体制も開発環境とは別に整備される。