本番環境 【production environment】 プロダクション環境 / 本番系 / 本番機

概要

本番環境(production environment)とは、情報システムソフトウェア開発で、できあがった製品を実際に稼働させて利用に供するための施設や機材、ソフトウェアなどを組み合わせた運用環境のこと。

受託開発の場合は顧客に納品して顧客側の最終利用者が実際に使用する機材などのことを、サービスの場合は利用者に公開され、実運用される機材などのことを指す。

どのような構成を指すかはシステムの種類により様々で、サーバの形態を取るものを「本番サーバ」、Webサイトの形態を取るものを「本番サイト」といったように呼ぶこともある。

ソフトウェアの場合、できた製品を本番環境に配備して実際に利用・操作できるようにする「デプロイ」(deploy)あるいは「デプロイメント」(deployment)という。

これに対し、開発を行う環境を「開発環境」(development environment)、テストを行う環境を「テスト環境」(testing environment)という。テスト環境開発環境の一部に分類する場合もある。

また、テスト環境のうち、本稼働直前の最終段階で、本番環境と変わらない構成で用意されたものを「ステージング環境」(staging environment)ということがある。

(2020.1.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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