読み方 : せっけい
設計【design】
概要
設計とは、これから作るものの構成や構造、各部の仕様、実現の方法などを決め、文書や図面に記録する行為。建築物や機械、情報システムなど人工物の開発・製造から、制度や組織の構想まで様々な場面で用いられる語である。

英語では “design” という語に相当するが、外来語としての「デザイン」は外観や操作感の検討を指すことが多く、構造や仕様を決める「設計」とは区別されるのが一般的である。
建築物や機械の設計では、構成部品の寸法や材料、製法などを決定し、設計図や仕様書として表現する。製造段階での判断を減らし、品質や再現性を確保するため、事前に関係者間で内容を固定し合意形成を行う過程と捉えられる。物理的な実体を持つモノに限らず、「制度設計」のように、制度や組織、手順などの構想を練る場面でもこの語が用いられる。
情報システムの設計
情報システムやソフトウェアの開発では、システムの仕様・構造を決定する工程を特に「設計」と呼ぶ。要件定義によって「何を実現するか」が定まった後、「どのように実現するか」を具体化する工程に当たる。画面や帳票の仕様、データ構造、処理方式、外部システムとの連携方法などを決定し、実装可能な形に落とし込む。機能面だけでなく、性能や信頼性、セキュリティなどの非機能要件も設計の対象に含まれる。設計が完了すると、続く「実装」工程でシステムが実際に構築される。
設計工程は、利用者から見た仕様を定める「外部設計」(基本設計/概要設計)と、モジュール構成やアルゴリズムなどシステム内部の実装仕様を詳細に決定する「内部設計」(詳細設計)に分けられる場合が多い。ウォーターフォール型開発ではこれらを順次実施するのに対し、アジャイル型開発では設計・実装・検証を短いサイクルで反復しながら進めるため、独立した設計工程を明示的に設けないケースもある。ソフトウェア開発では設計の内容が保守性や拡張性に影響するため、工程上の重要度が高い。
(2026.6.17更新)