読み方 : ぎょうむようけん
業務要件 【business requirements】 ビジネス要件
概要
業務要件(business requirements)とは、システム開発やソフトウェア開発の初期の工程で、システム化の対象となる業務の流れを明確化したもの。システムの機能などを検討する前段階で、業務の内容や手順を整理する。解説 一般的には要件定義プロセスの初期の段階で定義されるもので、対象業務の現状を分析し、新たに実現すべき業務の流れを明らかにする。この段階ではシステムの存在は意識せず、業務の詳細な手順や担当者、扱う情報とその流れなどを決めていく。
業務要件が完成した後に、その中のどこをどのようにシステム化するのかを検討し、システムに要求される要件(システム要件)を定義する。業務要件は業務全体の流れを対象とするため、中にはシステム化の対象とならない(システム要件に対応する項目や要素がない)部分が存在する場合もある。
(2020.5.28更新)
「業務要件」の関連用語
他の用語辞典による「業務要件」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「業務要件」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令6 問33】 次の記述のうち、業務要件定義が曖昧なことが原因で起こり得る問題だけを全て挙げたものはどれか。a 企画プロセスでシステム化構想がまとまらず、システム化の承認を得られない。
【平30秋 問17】 A社は、営業担当者が日々のセールス活動で利用する営業部門内システムの構築プロジェクトを進めている。このプロジェクトは、システム開発部門長がプロジェクトマネージャとなり、システム開発部門から選ばれたメンバによって編成されている。
【平28秋 問4】 定義すべき要件を業務要件とシステム要件に分けたとき、業務要件に当たるものはどれか。
【平27秋 問25】 新システムの開発に当たって実施する業務要件の定義に際し、必ず合意を得ておくべき関係者として、適切なものはどれか。
【平25秋 問2】 証券業を営むA社は、システムベンダのB社に株式注文システム構築プロジェクトを委託している。当該プロジェクトの運用テストにおいて、A社が定めている“株式注文時の責任者承認における例外ルール”をB社が把握できていなかったことに起因する不良を発見した。
【平24春 問8】 システム開発における業務要件を定義する目的として、適切なものはどれか。
【平22春 問18】 業務要件の定義に関する記述として、適切なものはどれか。