読み方 : ぎょうむようけん
業務要件【business requirements】ビジネス要件
業務要件とは?
システム開発の初期工程で、対象となる業務の流れや手順を明確にしたもの。システムの機能を検討する前段階で、業務として何を実現すべきかを整理し、文書として定義する。

業務要件の定義では、誰がどのような手順で作業を行い、どのような情報を扱い、どのような成果を得るのかを具体的に記述する。この段階ではシステムの存在を意識せず、あくまで業務の本質的な流れを整理することに集中する。
例えば、注文を受けたら在庫を確認し、不足があれば発注指示を出すといった一連の手順は、コンピュータの有無に関わらず存在する業務の姿であり、こうした内容を明文化したものが業務要件にあたる。業務の目的や背景、現状の課題、例外的な処理、法令や社内規則への対応なども必要に応じて記述する。
業務要件が完成した後、その中のどこをどのようにシステム化するかを検討し、システム要件が定義される。業務要件は業務全体の流れを対象とするため、必ずしもすべての部分がシステム化されるわけではない。システムに求められる機能要件や、処理速度、セキュリティといった非機能要件は、いずれも業務要件を根拠として導き出されるものである。
業務要件は、実際の業務の流れや現場の問題点を熟知している利用者側が中心となって作成する。ヒアリングや業務観察を通じて内容を具体化し、開発者側との認識の齟齬をなくした上で合意・確定させることが求められる。業務要件が曖昧なまま開発を進めると、完成したシステムが現場の実態に合わず、手戻りや運用上の問題が生じやすい。
関連用語
他の辞典等による「業務要件」の解説 (外部サイト)
資格試験などの「業務要件」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令6 問33】 次の記述のうち、業務要件定義が曖昧なことが原因で起こり得る問題だけを全て挙げたものはどれか。a 企画プロセスでシステム化構想がまとまらず、システム化の承認を得られない。
【平30秋 問17】 A社は、営業担当者が日々のセールス活動で利用する営業部門内システムの構築プロジェクトを進めている。このプロジェクトは、システム開発部門長がプロジェクトマネージャとなり、システム開発部門から選ばれたメンバによって編成されている。
【平28秋 問4】 定義すべき要件を業務要件とシステム要件に分けたとき、業務要件に当たるものはどれか。
【平27秋 問25】 新システムの開発に当たって実施する業務要件の定義に際し、必ず合意を得ておくべき関係者として、適切なものはどれか。
【平25秋 問2】 証券業を営むA社は、システムベンダのB社に株式注文システム構築プロジェクトを委託している。当該プロジェクトの運用テストにおいて、A社が定めている“株式注文時の責任者承認における例外ルール”をB社が把握できていなかったことに起因する不良を発見した。
【平24春 問8】 システム開発における業務要件を定義する目的として、適切なものはどれか。
【平22春 問18】 業務要件の定義に関する記述として、適切なものはどれか。