プライム案件
概要
プライム案件とは、情報システムやソフトウェアの受託開発案件のうち、顧客から直接受注したもの。プライム案件を獲得した事業者を「一次請け」「元請け」「プライムベンダー」「プライムコンストラクタ」「メインコンストラクタ」などという。大企業や官公庁などの大規模なシステム開発案件は、大手のシステムインテグレータ(SIer)などが受注したあと、個別の業務を下請け企業(二次請け)に発注し、下請け企業がその一部をさらに下請けの企業(孫請け、三次請け)に発注するといった多重下請け構造で施工されることが多い。
このうち、顧客から元請け企業へ直接発注された開発案件のことをプライム案件と呼んでいる。プライム案件の業務のうち元請け企業が直接自社で執行するのは要件定義や設計などのいわゆる上流工程が中心で、開発やテストなどの下流工程については二次請けへ発注し、進捗や品質を管理する業務が中心となる。
準プライム案件
大手企業のシステム子会社や関連会社などが、親会社が受注したシステム開発を実質的な元請けとして受注することを「準プライム案件」と呼ぶことがある。
契約や支払いなど形式的な商流は親会社の下請けというポジションとなるが、業務上は親会社の一部門として発注元(顧客)と直にやり取りをして、実質的な元請けとして案件を取り仕切る。
(2021.8.12更新)