人日 【person-day】 man-day

概要

人日(person-day)とは、作業量の単位の一つで、1人が1日働いた作業量を1としたもの。業務や事業の工数を測ったり見積もる際に用いられる。分野や業界によっては「人工」(にんく)とも呼ばれる。

「人数×日数」の意味で、投入する人員の数と、1人あたりの作業への従事日数の積を表す。1人で1日かかる仕事の量が「1人日」で、10人で5日かかれば50人日(10×5)、100人で半日かかっても50人日(100×0.5)となる。

人日で作業量を表すには、人数を増やせばその分だけ並列に作業を進める事ができ、作業が進む速さが人数に比例することが前提となる。また、人によって作業を進める速さ、能力に大きな違いが無く、誰でも似たような速度で作業をこなせることも必要となる。

このため、人日による作業量の見積もりは単純作業や手順が明確に定義されている作業、定型的な業務には適用しやすいが、能力の個人差が激しい業務や、作業の分担や並列化が難しい仕事、着手するまで難易度や期間が分からない仕事には適用しにくい。ただし、工程間に前後関係がある場合でも、各工程ごとの作業量を人日で見積もり、全体を合計するといった手法が用いられることはある。

一方、1人で1か月かかる作業量のことは「人月」(にんげつ)という。作業者がフルタイムの仕事として従事する場合、週休2日と考えれば1か月の稼働日数は20日前後のため、1人月=20人日として換算することが多い。小規模な作業や細かい見積りなどには人日を、より大規模なものには人月を用いる。

(2023.12.2更新)

プロジェクトマネジメントの用語一覧

IT関連の主な単位