システム方式設計 【system architectural design】 SA
概要
システム方式設計(system architectural design)とは、情報システム開発の設計工程の一部で、システムに必要とされる各要件をハードウェア、ソフトウェア、利用者による手作業のいずれによって実現するかを確定し、全体の構成や構造を決定すること。システム開発の各段階を順番に実施するウォーターフォールモデルの開発方式の序盤で実施される。要件定義によってシステムの要件が定義された後、設計工程の最も初期の段階で行われる工程で、システムの最上位の構成や方式を確定する。
システムが処理・実行する機能や範囲を明確化し、利用者がシステムを使用するために手作業で何をするべきかもこの段階で策定する。ハードウェアやソフトウェアの大枠の構成、外部システムとの連携方式、クラウドサービスなど外部資源の利用方式なども決定し、通信ネットワークを利用する場合にはハードウェア構成の一環として記述する。
システムの構成が策定されたら、これを開発するための基本的な方針を定める。導入するパッケージソフトの選定や、プログラムとして開発が必要な部分について利用するプログラミング言語や開発ツール、ミドルウェア、ライブラリ、フレームワーク等の選定が行われる。
(2022.10.17更新)