ユーザーストーリー 【user story】

概要

ユーザーストーリー(user story)とは、製品やサービスに求めるものを利用者の視点から定義・記述したもの。ソフトウェア開発などで用いられる。

製品を使って利用者が何をしたいのか、どうなることを望んでいるかを、技術的な概念や語彙を極力用いず、利用者が容易に理解できる平易な言葉で記述する。具体的にどういう仕組みや挙動、表示、操作によりそれを実現するかはこの段階では触れない。

一つの希望を一つの文で表現することが望ましく、たくさんのストーリーを箇条書きで列挙したものが利用者が製品に求めるものの総体となる。「私は ~ として ~ のために ~ したい」といった定型文(テンプレート)に当てはめて記述する手法がよく用いられる。

漠然とした大きな目標のようなものを表すストーリーのことは「エピック」(epic)と呼ばれ、より具体的で詳細なストーリーに分割していく。適切な大きさのストーリーの集まりを定義することができたら、各ストーリーを技術的にどのように実現するかを「タスク」(task)として定義し、開発作業に入る。

(2023.10.6更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる