TFLOPS 【teraFLOPS】 テラフロップス
概要
TFLOPS(teraFLOPS)とは、コンピュータの処理速度をあらわす単位の一つで、1秒間に実行できる浮動小数点演算の回数を1兆回単位で表したもの。1兆FLOPS。科学技術計算や3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)描画などにおけるコンピュータや演算装置の性能指標として用いられる。浮動小数点数は広い範囲の実数を表現できる数値のデータ形式で、その計算を毎秒何回実行できるかを「FLOPS」(Floating-point number Operations Per Second)という単位で表す。これに1兆倍(1012)を表す接頭辞「T」(tera:テラ)を組み合わせたものがTFLOPSで、1TFLOPSは毎秒1兆回計算する能力を表す。
TFLOPSは2010年代頃まではスーパーコンピュータなど、ごく限られた一部の業務用の高性能コンピュータシステムの計算能力を表す単位として使われてきたが、2020年代になると一般市場向けのCPUやGPUなどの半導体製品の中にもピーク性能がTFLOPS単位となるものが現れ始めている。
ちなみに、TFLOPSの1/1000、すなわち毎秒10億回の計算能力を表す単位を「GFLOPS」(ギガフロップス)、TFLOPSの1000倍、すなわち毎秒1000兆回の計算能力を表す単位を「PFLOPS」(ペタフロップス)という。
(2021.6.21更新)