ランニングコスト 【running cost】 運用コスト

概要

ランニングコスト(running cost)とは、施設や設備を使用中にかかる費用のこと。対象の使用開始から終了(廃棄・売却など)までの間に必要な費用で、使用や管理、保守、修理などにかかる費用の総体である。

対象によって内訳は異なるが、典型的な費用としては使用時の光熱費や通信費、消耗品の購入費、点検や修理の代金、(自動車や建物などの場合)税金や保険料などが該当する。同じ対象でも使い方によって異なり、また、総額は使用期間に応じて増大していくため、算定や比較を行う場合には典型的な使用状況を想定した単位期間あたりの額を算出することが多い。

一方、対象の購入や製造、導入にかかる費用のことは「イニシャルコスト」(initial cost)という。使用開始にあたり最初に一度限り必要になるコストのことを指す。例えば、プリンタの購入代金はイニシャルコスト、一回の印刷にかかる用紙やインクの費用、電気代がランニングコスト(正確を期せば廃棄までに想定される修理代金を一回あたりに分割した費用なども含まれる)となる。

(2018.6.7更新)

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