ランニングコスト【running cost】運用コスト

概要

ランニングコストとは機器や設備、システムなどを導入した後、運用している期間中に継続的に発生する費用のこと。使用開始から終了までに必要な維持・管理費用の総体である。
ランニングコストのイメージ画像

ランニングコストとは、機器や設備、システム、施設などの運用・維持に際して継続的に発生する費用のことである。使用開始から廃棄や売却などによって利用を終えるまでに必要となる維持費や運用費の総称あるいは合計であり、稼働や管理、保守、修理など運用全般に関わる費用が含まれる。

具体的な内訳は対象によって異なるが、電気代やガス代などの光熱費、通信回線の利用料、消耗品の購入費、保守契約料、点検や修理にかかる費用などがある。自動車などの場合は燃料費や税金、保険料、車検費用なども加わる。情報システムの分野では、サーバの電気代やソフトウェアのライセンス料、管理要員の人件費なども含まれる。

ランニングコストは利用期間が長くなるほど累積額が増加するため、対象を選定する際の重要な評価項目となる。同じ製品やサービスであっても、消費電力や保守の頻度、必要な消耗品の量などによって運用費用は大きく変わる。比較を行う際には月額や年額、利用回数あたりなど一定の条件を設定して算出することが多い。初期費用が低くても運用費用が高ければ、利用期間全体での総支出は膨らむことになり、購入時の価格だけで判断することは難しい。

これに対し、対象の購入や製造、導入時に一度だけ発生する費用は「イニシャルコスト」(initial cost)という。プリンタを例にすると、本体の購入代金はイニシャルコストであり、印刷の都度かかる用紙代やインク代、稼働中の電気代、故障時の修理代などがランニングコストとなる。業務システムの場合は、開発費や導入費がイニシャルコストとなり、運用開始後のクラウド利用料やソフトウェアの保守費用、システムの監視や保守を担う人員の人件費などがランニングコストに該当する。設備やシステムの経済性を評価する際には、導入時の費用だけでなく、運用期間全体で発生する費用を含めて把握することが重要となる。

(2026.6.23更新)
 

他の辞典等による「ランニングコスト」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「ランニングコスト」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
令1修6/平29修6/平27修7/平25修12/平24秋/平22春】 情報化に関する費用のうち,ランニングコストに該当するものはどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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