バックログ 【backlog】

概要

バックログ(backlog)とは、残務、積み残し、受注残、未処理分、在庫分、予備にとっておく、未処理のまま溜まる、などの意味を持つ英単語。実施すべきとされながら、未処理、未着手のまま放置されている作業や業務、案件などのこと。今後着手すべき作業などを期限や優先度などと合わせて列挙にしたリストを指すこともある。

情報システム開発の分野では、ユーザー部門や顧客などから要望があり将来の実現が約束されながら、予算や人員の不足などにより後回しになり、未だ開発に着手できていない要件や案件などのことをバックログということが多い。

また、個別の開発プロジェクトなどにおいて、開発中のシステムやソフトウェアに実現すべき機能、取り組むべき課題を列挙したリストや、チームやそのメンバーが業務において取り組むべき作業のリストを指すこともある。

操作画面におけるバックログ

ソフトウェアの操作画面で、キー入力した文字やシステムから出力されたメッセージなどが時系列に順番に並んでいるような表示になっている場合、過去に表示された部分のことをバックログということがある。オペレーティングシステム(OS)のコマンド入力画面や、ビデオゲームのメッセージ表示欄などについて用いられる。

(2024.1.26更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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