バックログ【backlog】
概要
バックログという語は、情報システム開発からビジネス管理まで様々な場面で用いられる。いずれの文脈においても、「やるべきことが処理されずに溜まっている状態」または「今後処理すべき事項を管理するリスト」を指す点は共通している。
情報システム開発では、利用者や顧客から要望が挙がり将来の実現が約束されたものの、予算や人員の制約により後回しになっている要件や案件をバックログと呼ぶことが多い。優先度や期限と共に一覧化して管理されるのが一般的である。
ビジネスの現場でも、処理しきれずに溜まっている未対応の問い合わせ、申請、受注残などをバックログと呼ぶことがある。バックログの増加は納期遅延やサービス品質の低下につながるため、組織運営の管理指標として用いられる場合もある。
スクラムのバックログ
アジャイル開発手法、とりわけ「スクラム」(Scrum)では、バックログは重要な概念として体系化されている。開発対象に実装すべき機能や改善点、課題を優先度順にまとめた「プロダクトバックログ」(product backlog)と、短期開発サイクルである「スプリント」(sprint)で取り組む作業を抽出した「スプリントバックログ」(sprint backlog)の二種類が用いられる。
プロダクトバックログはプロダクトオーナーが維持管理し、状況の変化に応じて優先順位の見直しが継続的に行われる。スプリントバックログは各スプリントの計画時にプロダクトバックログから切り出して構成される。スプリントが終わると、バックログから完了した項目を取り除き、新たに生まれた項目があれば追加する。最終的にバックログの項目がなくなる状態を目指して開発を進めていく。
操作画面のバックログ
ソフトウェアの操作画面においては、テキストが時系列に積み重なって表示される画面で、現在より前に表示された内容の部分をバックログと呼ぶことがある。オペレーティングシステム(OS)のコマンドライン画面や、ビデオゲームのメッセージ欄などで用いられる。
