テラ 【tera】
長さや重さといった日常よく用いる単位では1兆のような大きな値を扱うことは少なく、巨大な数はSI単位ではなく分野固有の専門的な単位を用いることが多い(天文関連など)ため、大きな値も基本単位を元に表すIT分野で馴染み深い接頭辞である。
ITの分野では、データ量についてバイト(byte)の1兆倍を表す「テラバイト」(TB:terabyte)や、通信速度についてビット毎秒(bps)の1兆倍を表す「テラビット毎秒」(Tbps:terabits per second)、周波数についてヘルツ(Hz)の1兆倍を表す「テラヘルツ」(THz:terahertz)などがよく用いられる。# テラとテビ
コンピュータで量を扱う際には10の累乗より2の累乗の方が都合が良いことがあるため、情報量を表す場合などにテラを240倍(約1兆100億倍)とする場合もある。IEC(国際電気標準会議)ではそのような場合はテラの代わりに「Ti」(tebi:テビあるいはティービ/tera-binaryの略)という接頭辞を用いるよう勧告している。この場合、240バイトは「1TiB」(1テビバイト)と表記・呼称する。
(2022.7.4更新)