スパイラルモデル【spiral model】スパイラル型開発/スパイラルアプローチ
概要
スパイラルモデルとは、情報システムやソフトウェアの開発工程のモデルの一つで、設計・実装・試験・評価といった一連のプロセスを何度も繰り返し、次第に完成度を高めていく方式。

従来よく知られるウォーターフォール型の開発モデルでは、設計、実装といった各工程は原則として一度限り行われ、前工程の成果物が完成していることを前提に次工程に取り掛かる。
一方、スパイラルモデルでは素早く開発プロセスを一周して機能や品質は完全ではないがとりあえず稼働するシステムの原型(プロトタイプ)を開発し、これを元に再び同じ開発プロセスを繰り返して追加や改良、品質の向上などを行う。
仕様の修正や再設計が行いやすく顧客の満足度は高めやすいが、プロセスを何周で終わらせるのか、どのような基準で完成とみなすのかなどについて十分な議論や合意がなければ工期や予算の目算が大きく狂う場合もある。
(2018.10.7更新)
「スパイラルモデル」の関連用語
他の用語辞典による「スパイラルモデル」の解説 (外部サイト)
- ウィキペディア「スパイラルモデル」
- 大塚商会 IT用語辞典「スパイラルアプローチ」
- 日経 xTECH IT基本用語辞典「スパイラルアプローチ」
- ソシオメディア 用語「スパイラルモデル」
- ITパスポート用語辞典「スパイラルモデル」