SDLC 【Systems Development Life Cycle】 システム開発ライフサイクル / Software Development Life Cycle / ソフトウェア開発ライフサイクル
概要
SDLC(Systems Development Life Cycle)とは、情報システムが構想され、作り出され、使用され、使われなくなるまでの一連の工程をモデル化したもの。様々な開発モデルに共通するプロセスをまとめた概念とする場合と、いわゆる古典的なウォーターフォールモデル自体を指す場合がある。企業などが業務で用いる情報システム、特に、その中核となるソフトウェアについて、構想から廃棄までがどのようなプロセスで行われるかを示している。厳密な定義や規格などは無く、工程の分け方や数には幅があるが、4~10段階程度の工程に分けることが多い。
よく用いられるモデルとしては、要求(の分析・定義)、設計、実装(狭義の開発)、試験(テスト)、供用の5段階を中核とする考え方である。これより前に構想、企画、計画などを付け加えたり、これより後に運用、保守(メンテナンス)、更新(リプレース)、廃棄などを付け加えることもある。
また、「ライフサイクル」(life cycle)の名の通り、供用や運用、保守などシステムが完成し使われ始めた後の工程として、次世代システムの最初の工程(企画や要求など)が指し示され、同じプロセスを循環的に繰り返すモデルとして表されることが多い。
1960年代に複雑化するコンピュータシステムの開発をモデル化するために提唱された概念で、当初はこの各プロセスを順番に完遂していく「ウォーターフォールモデル」のことを指していた。現代では一連のプロセスを何度も繰り返しながら完成度を高めていく反復型開発手法なども提唱され、様々な開発モデルに共通するプロセス群を示したものとされる。
(2023.6.5更新)