ウォーターフォールモデル 【waterfall model】
概要
ウォーターフォールモデル(waterfall model)とは、システム開発の手順を模式化したモデルの一つで、設計やプログラミングといった各段階を一つずつ順番に終わらせ、次の工程に進んでいく方式。最も古典的な開発モデルの一つで現代でも広く普及している。要件定義、外部設計、内部設計、開発(実装)、試験、本番稼働(納品)、運用といった各工程を時系列に沿って順に並べ、一つ前の工程が終わったらその成果物をもとに次の工程を始める、という単純なルールで進めていく方式である。滝(waterfall)を水が流れ落ち、逆戻りしないという意味合いでこのように呼ばれるようになった。
各工程は一度限り行われることが期待され、次の工程へ進む前に成果物の品質が厳しくチェックされる。それでも何らかの問題や状況変更が起き、前工程をやり直す必要が生じる場合もあり、これを「手戻り」という。
工程管理や見積もりのしやすさ、分かりやすさから、反復型(スパイラル型)の開発手法が数多く提唱されている現代でも、特に大規模開発で広く用いられている。よく指摘される問題点として、設計前に要件が、実装前に設計が完全に固まり、詳細かつ明確に定義され、後から変更されないという前提が現実離れしており、しばしば工程管理上の問題や依頼主とのトラブルの原因になっていると言われる。
(2018.6.5更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
- ウィキペディア 「ウォーターフォール・モデル」
- 大塚商会 IT用語辞典 「ウォーターフォールモデル」
- 日経 xTECH IT基本用語辞典 「ウォータフォールモデル」
- ITmedia エンタープライズ 情報システム用語事典 「ウォーターフォール・モデル」
- 日鉄日立システムエンジニアリング SAP用語集 「ウォーターフォール」
- NTT西日本 ICT用語集 「ウォーターフォール」
- KENスクール 用語集 「ウォーターフォールモデル」
- MarkeZine マーケティング用語集 「ウォーターフォール」
- ITパスポート用語辞典 「ウォータフォールモデル」
- システムエンジニア入門 「ウォーターフォールモデル」