DFD 【Data Flow Diagram】 データフロー図 / 機能情報関連図 / データフローダイアグラム

概要

DFD(Data Flow Diagram)とは、情報システムの設計などで作成される図の一つで、要素間のデータの流れを表した図。データがどこで発生し、どこからどこへ運ばれ、どこへ出力・保管されるのかを図示することができる。

システムが扱うデータの流れを整理するための図法で、対象となるシステムと利用者や外部のシステムなどのデータの流れを図示する場合と、システム内の構成要素(データストアやプロセスなど)間の流れを図示する場合がある。

データは発生源から様々な処理(プロセス)を経て出力先へ収まる。一つの図にあまり多くの要素を図示すべきではないとされ、。全体的で抽象的なレベルから作図し、段階的に詳細化した図を描いていくという手法が用いられることが多い。

DFDでは、データの保管や取り出しを行う「データストア」を平行な上下二本線で、データを処理するソフトウェアなどの「プロセス」を丸で、データの発生源や出力先である「外部実体」(ターミネータ)を長方形あるいは楕円で示す。これらの要素の間をデータの流れ(フロー)を表す矢印で結んでいく。

プロセスには入力と出力を表す「フロー」がそれぞれ一つ以上必要で、データストアや外部実体は入力または出力のいずれか一方のフローが必要となる。また、各フローの一方の端は必ずプロセスでなければならない。

(2024.1.11更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令4 問25 令2秋 問11 令1秋 問9 平30春 問5 平29春 問14 平27秋 問8 平27春 問25 平26春 問15 平24秋 問2 平24春 問6 平23秋 問3 平23春 問28 平22秋 問31 平22春 問14
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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