フルスクラッチ【totally from scratch】

概要

フルスクラッチとは、既存のものを一切流用せずにまったく新規に開発すること。もとは模型の分野で使われていた和製英語で、ITの分野では既存のコードを一切使わずにゼロからソフトウェアを開発することを指す。
フルスクラッチのイメージ画像

システムやソフトウェアの開発において、何らかの形ですでに存在するコードやアプリケーションなどを土台とせずに開発することを「スクラッチ開発」というが、まったく何も流用せずに完全にゼロから作り上げることを強調したいときにフルスクラッチという。

ただし、どの程度独自開発したものをフルスクラッチであるとするかは分野やシステムの種類、話者の意図などにより異なり、パッケージ製品のカスタマイズではないという意味、稼働中の現行バージョンや旧バージョンのコードを再利用せずすべて書き直しているという意味、開発を支援するフレームワークやテンプレート(雛形)、ライブラリモジュールAPIなどを使わないという意味などがある。

(2019.3.4更新)

他の用語辞典による「フルスクラッチ」の解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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