要求分析 【requirements analysis】 要求定義 / requirements definition / RA / RD

概要

要求分析(requirements analysis)とは、システムソフトウェア開発の初期段階で、利用者がそのシステムに何を求めているのかを明確にしていく工程のこと。いわゆる上流工程の一部で、実際の開発・実装作業を始める前になう作業の一つである。

要求分析では、利用者が業務をうにあたって、そのシステムソフトウェアを使って何がしたいのか、何ができなければ困るのかといった内容を、開発側スタッフ(開発委託先の営業担当者など)による聞き取りや話し合いを通じて明らかにしていく。

結果は主に利用者が普段使っている言葉を使ってまとめられ、「要求定義書」などの形で文書化されることが多い。「要求分析」と「要求定義」はほぼ同義語と解されるが、要求の分析結果を文書などにまとめる工程のみを「要求定義」とし、要求分析の一工程とみなす立場もある。

次の段階として、明確化された利用者の要求を元に、システムソフトウェア実装すべき機能や満たすべき性能などを決定する「要件定義」がわれるが、要求分析は要件定義の一部として独立した工程とはみなさない場合もある。

(2020.2.6更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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