継続的デプロイ 【CD】 Continuous Deployment
概要
継続的デプロイ(CD)とは、ソフトウェア開発において、開発あるいは修正したプログラムを自動的に利用環境に展開・導入する仕組み。「継続的インテグレーション」(CI:Continuous Integration)と組み合わせて「CI/CD」と呼ばれることも多い。開発環境で開発・修正したソースコードなどから自動的にビルドやテストを実施するCIを拡張し、利用環境へ実際に導入して利用に供する工程までを自動化することを指す。専用のツールなどを用いて、ビルドされたプログラムを利用環境に展開し、既存の古いプログラムを置き換えたり実行中のプロセスを再起動したりする。
CDの導入により、コーディングが完了したプログラムのビルド、テスト、リリース、デプロイまでの工程が完全に自動化され、改良や修正が即座に実際の運用環境に反映される。このように開発と運用を緊密に統合し、各工程を連続的、循環的に行う手法を「DevOps」(デブオプス)という。
一方、運用環境へのデプロイまでは行わず、デプロイ可能なパッケージの組み立てや提供(リリース)までを自動化することを「継続的デリバリー」(CD:Continuous Delivery)という。略称が同じ「CD」で紛らわしいが、継続的デリバリーは主に開発主体と運用主体が異なる場合(顧客から開発を委託されている場合や多数の利用者に販売・配布するソフトウェアなど)に、継続的デプロイは両者が同一である場合(自社開発ソフトウェアで運用するネットサービスなど)に適用されることが多い。
(2021.10.15更新)