リグレッションテスト 【regression testing】 デグレードテスト / 回帰テスト / ノンデグレードテスト / ノンデグテスト / 退行テスト / レグレッションテスト / 無影響確認テスト
ソフトウェア開発の過程で不具合が発見されたり、新たな機能を追加や挙動の変更を行うためにプログラムが修正されることはよくあるが、その修正の影響を受けてそれまで正常に動作していた部分が異状をきたすようになったり、隠れていたバグが露見することがある。
このような現象を「デグレード」あるいは「リグレッション」などという。これを避けるため、機能追加やバグ修正などでコードの一部が改修されたあと、それまでの動作に意図しない変更や問題が生じていないか確かめるテストをリグレッションテストという。
範囲や対象を絞らず行うテストを「フルリグレッションテスト」というが、一部を変更するたびにすべての機能やコードをテストし直すのは時間やコストの負担が大きいため、修正箇所が影響する可能性があるプログラムの範囲を見極め、重要な機能を優先してテストするといった運用が行われることが多い。
また、開発環境の変更や、運用開始後のオペレーティングシステム(OS)やプログラム実行環境、データベース管理システム(DBMS)などのミドルウェアの更新(アップデートおよびアップグレード)に伴ってデグレードが起きることもあり、このような環境変更の際にもリグレッションテストが実施される。
(2023.4.18更新)