リグレッションテスト 【regression testing】 デグレードテスト / 回帰テスト / ノンデグレードテスト / ノンデグテスト / 退行テスト / レグレッションテスト / 無影響確認テスト

概要

リグレッションテスト(regression testing)とは、ソフトウェアテストの一つで、プログラムの一部を変更・修正した際に、その変更によって予想外の影響が現れていないか確かめるもの。

ソフトウェア開発の過程で不具合が発見されたり、新たな機能を追加や挙動の変更をうためにプログラムが修正されることはよくあるが、その修正の影響を受けてそれまで正常に動作していた部分が異状をきたすようになったり、隠れていたバグが露見することがある。

このような現象を「デグレード」あるいは「リグレッション」などという。これを避けるため、機能追加やバグ修正などでコードの一部が改修されたあと、それまでの動作に意図しない変更や問題が生じていないか確かめるテストをリグレッションテストという。

範囲や対象を絞らずうテストを「フルリグレッションテスト」というが、一部を変更するたびにすべての機能やコードをテストし直すのは時間やコストの負担が大きいため、修正箇所が影響する可能性があるプログラムの範囲を見極め、重要な機能を優先してテストするといった運用われることが多い。

また、開発環境の変更や、運用開始後のオペレーティングシステムOS)やプログラム実行環境データベース管理システムDBMS)などのミドルウェアの更新(アップデートおよびアップグレード)に伴ってデグレードが起きることもあり、このような環境変更の際にもリグレッションテストが実施される。

(2023.4.18更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる