読み方 : システムかこうそう
システム化構想
概要

実質的な開発に着手する前の、いわゆる「超上流工程」の一部で、現行業務の流れや問題点を調査し、組織の戦略や事業計画との整合を確認しながら、どの業務を対象にシステム化を行うかを検討する。業務の効率化、情報共有の改善、サービス品質向上などの目的を整理し、システム導入によって実現したい姿を概念的に描く作業が中心となる。対象領域や優先度、実現可能性の見通しを把握することに重点が置かれる。
複数の案を比較しながら、導入範囲や段階的な実施方法、概算費用、期待される効果などを検討する。既存システムの改修で対応するか、新規構築とするか、外部サービスを利用するかといった選択肢もこの段階で整理される。さらに、業務変更の影響や運用体制の見直しも併せて検討し、技術面だけでなく組織面の課題も含めて全体像をまとめる作業が行われる。
こうしてまとめられた内容は、システム化計画や要件定義へ進むための基礎資料として利用される。経営層による投資判断やプロジェクトの立ち上げ可否を検討する材料となり、関係部門間で認識を共有する役割も担う。構想段階で方向性を明確にしておくことで、後工程での手戻りや方針の混乱を抑え、開発プロセス全体の見通しを確保することにつながる。システム化構想とシステム化計画を合わせた工程を「企画プロセス」と呼ぶこともある。
(2026.4.14更新)