RFP 【Request For Proposal】 提案依頼書

概要

RFP(Request For Proposal)とは、情報システムの導入や業務委託をうにあたり、発注先候補の事業者に具体的な提案を依頼する文書。システムの目的や概要、要件や制約条件などが記述されている。

一般的なRFPには、まずシステム導入の目的や背景、現状の課題を記述し、今回の案件の範囲や目標、目安となるスケジュールや予算規模などを提示する。選定の進め方や日程、選定方針なども指定する。現行のシステムが存在する場合はその概況を記述したり、発注元企業の組織や事業、業務の説明を加えることもある。

これを踏まえ、提案を依頼したい項目を挙げていく。案件の内容によるが、システムの概要や要件、開発体制、開発手法、納品される成果物の構成、運用保守の方法や内容、スケジュール、費用の見積もり、契約方法などを要求することが多い。

これまで情報システム業界では、口約束やあいまいな発注による開発現場の混乱や紛争の発生、納期の遅れやシステム障害などに悩まされてきた。事前にRFPを通じて調達条件や契約内容を明らかにしておくことで、こうした混乱を未然に防ぐことができる。RFPに先立って必要な情報を集めるためにRFIRequest For Information/情報提供依頼書)を発行する場合もある。

(2018.7.30更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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