ナノ秒 【ns】 nsec / nanosecond

概要

ナノ秒(ns)とは、時間の単位の一つで、1秒の10億分の1(10-9秒)を表すもの。マイクロ秒の1000分の1、ピコ秒の1000倍で、10億ナノ秒が1秒に相当する。

秒に10億分の1を表すSI接頭辞「ナノ」(nano-)を合わせた単位で、略号として秒を表す「s」「sec」に “nano” を略した「n」(小文字エヌ)を組み合わせた「ns」「nsec」を用いることが多い。

周波数1GHzギガヘルツ)の1周期の長さが1ナノ秒であり、半導体や通信、レーザー工学などの分野でナノ秒単位の議論が行われることがある。国際的な文字コード標準のUnicodeには「ns」を一文字に繋げた「㎱」(U+33B1)という記号文字が用意されている。

光は1ナノ秒で真空中で約30cm進むことができるが、これは1フィート(約30.48cm)に近いことから、1ナノ秒のことを表す “light-foot” (光フィート)という英語表現がある。「光年」(light-year)は光が1年に進む「距離」を表す単位なのに対して、光が1フィートの長さを進む「時間」を表している。

(2024.9.6更新)