デザインレビュー 【DR】 Design Review

概要

デザインレビュー(DR)とは、製品開発の工程の一つで、設計に問題がないかを担当者、担当部局以外の第三者を交えて検討すること。設計に限らず、各工程の成果物を関係者全体で検討する活動全般を指す場合もある。

分野や製品によって具体的な手法は異なるが、製品の仕様や設計を策定した段階で、企画などの前工程、製造や販売、保守など後工程の部門を交えて様々な角度から評価や検討を行い、設計部門だけでは気づかない問題点を洗い出して改善を図る。

工業製品の開発や大規模なプロジェクトの場合、設計が完了して製造など後の工程に入ってしまうと、前後の工程に関連する問題(企画意図から外れている、製造コストが高すぎる等)が後で発見されても、修正のために費用や期間を大きくロスしてしまうため、設計の段階で各部門の専門的知見を交えて問題を潰すためにデザインレビューが行われる。

このような関連部門を集めて行う公式なデザインレビューは「フォーマルデザインレビュー」(FDR:Formal Design Review)とも呼ばれ、これとは別に設計部門内で担当者が他のメンバーを集めて行う非公式なデザインレビューを「インフォーマルデザインレビュー」(IFR:Informal Design Review)と呼ぶことがある。

(2021.7.21更新)

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